エナメルの芸術:グラン・フー

エナメルは、何世紀にもわたってその美しさと複雑さが称賛されると同時に心配されてきた素材です。

窯に入れられたエナメル文字盤の写真

エナメルは、シリカ、鉛丹、炭酸カリウム、ソーダ灰といた複雑な混合物からできたものを高温で溶解して作られます。このデリケートなプロセスを、1972 年からエナメル加工技術のリーダーの地位を堅持してきた Donzé Cadrans がさらに進化させました。このエナメル加工工房は独自の専門技術を持ち、グラン・フー・エナメル、クロワゾネ(七宝)、シャンプレーベ・エナメルといった多彩な伝統的技法を用いて文字盤を製造しています。

エナメル文字盤
窯の中のエナメル文字盤
さまざまなカラーのエナメルパウダーの箱
文字盤を加工する職人
窯に入れられるエナメル文字盤

グラン・フー・エナメル技法を極める

グラン・フー・エナメルは独特の装飾技法で、複雑さと繊細さが特徴です。加工プロセスでは、水を混ぜたエナメルの層をシルバープレートに幾重にも塗り重ねてから、800°C を超える窯で焼成します。滑らかで均一なエナメルに仕上げるには、非常に精度の高い焼成および研磨の技術が必要です。焼成時に加える金属酸化物の種類によって、深い青から鮮やかな赤までさまざまな色を出すことができます。ごく少数の職人だけに代々受け継がれてきたこのノウハウにより、並外れた美しさと耐久性を備えた二つとない文字盤が出来上がります。

加工プロセスを見る

    エナメルパウダーの洗浄および粉砕

    ステップ 1

    エナメルパウダーを洗い、ガラスまたは瑪瑙の乳棒で砕いて粒子を細かく均質にします。

    エナメルを 4 層から 5 層塗布

    ステップ 2

    エナメルに水を混ぜたものをブラシで 4 層から 5 層塗り重ねます。

    窯に入れられるエナメルを塗布したプレート

    ステップ 3

    エナメルを塗ったプレートを窯に入れて 800°C 以上の高温で焼き上げます。焼成時間やエナメル層の厚さによって最終的な色合いが微妙に変わるため、二つとない文字盤に仕上がります。

ヤスリをかける職人

ステップ 4

ヤスリを使用してエナメルの表面を均一に仕上げます。

文字盤の厚さを測る職人

ステップ 5

窯での最終段階で、マイクロメーターを使用して文字盤の厚さをチェックします。

研磨中の文字盤

ステップ 6

エナメル加工を施した 3 つを研磨します。

    文字盤の最終要素のカット

    ステップ 7

    エナメル加工を施した 3 つを裁断、調整して最終的な組立を行います。

    最終的な要素の組立

    ステップ 8

    取り付けた 3 つのを組み立てて溶接します。

    文字盤への転写

    ステップ 9

    転写ブラケットとステンシルを使用して、文字盤の表面に文字などを転写します。1 人のエナメル職人が 1 つの文字盤を仕上げるのに約 2 日かかります。

エナメル加工を施したタイムピースを見る