フリーク コレクションは、現代的な時計芸術と最先端の機械技術の成果であり、ここにはユリス・ナルダンが長年かけて培ってきた時計製造のノウハウが凝縮されています。

その型破りなデザインと革新的な技術部品により、フリークは時計製造のあらゆる常識を打ち破りました。ムーブメントは王様です。

文字盤も、針も、リューズもありません。象徴的なオービタル・フライング60分カルーセルを備え、観察される回転は時計自体の動きによって与えられています。また、シリコン製脱進機を組み込んだ史上初の機械式時計でもあります。

フリークには、時を知らせる芸術の力強い表現力が存分に発揮されています。フリークは、ユリス・ナルダンを代表するコレクションであり、このマニュファクチュールのいわば扇のかなめとして、その新しい独立性を特徴づけています。

フリークの誕生

型破りなオーナーのロルフ・シュナイダーと天才時計師のルートヴィヒ・エクスリンの指揮のもとで、ユリス・ナルダンがフリークを発表したのは、2001年のことでした。慣習と保守主義が支配する時計業界において、それは野獣かUFOのような存在でした。この文字盤も針もリューズもない時計につける名前は1つしかないと、シュナイダーは考えました。英語で「風変わり」を意味する言葉「フリーク」です。 新しい時代の到来を告げる初の「ハイパーウォッチ」であるフリークは、ユリス・ナルダンの歴史、さらには高級時計製造の歴史において、特別な地位を占めています。 このブランドを象徴するラディカルな時計は、13のバリエーションを通じて、統合型マニュファクチュール、ユリス・ナルダンの抜群の技術力と革新精神を体現しています。シリコン製脱進機の先駆けとなったフリーク2001から、フリーク・ワンにいたるまで、このコレクションの遺伝子には、一貫して実験的なタッチが宿っています。誕生から20年あまりの間、フリークは時計のデザインとエンジニアリングの限界をたえず押し広げてきました。

meet
the FREAKS

ザ・クリエイター
ROLF W. SCHNYDER
現代の時計製造の様相を一変させたこのユニークなプロジェクトを推進したのは、ロルフ・W・シュナイダー(1943~2011年)でした。このユリス・ナルダンの元CEOは、約30年間の在任中に、伝統的な時計メーカーを、高級時計業界をリードする革新企業へと変貌させました。
フリークの開発は、シュナイダーによるユリス・ナルダンへの大きな貢献のひとつであり、時計製造と技術革新に対するシュナイダーの限りない情熱を物語るものです。シュナイダーは新しい素材と技術を導入し、一流エンジニアと協力して最先端の時計を開発しました。シリコンなどの新素材やDIAMonSILを駆使することで、競合他社に差をつけ、新技術のリーダーになるチャンスがあると、シュナイダーは考えました。シュナイダーは、従来どの時計ブランドも踏み出せなかった領域に踏み込んだのです。
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時計づくりの天才
LUDWIG OECHSLIN
ルートヴィヒ・エクスリンは、時計製造の世界では、天才的な技術と慣習にとらわれない時計製造へのアプローチによって知られています。エクスリンは古い歴史に魅せられ、ローマ教皇庁からファルネーゼ・クロックの修復を任されました。この時計は17世紀の洗練された天文振り子時計で、60を超える暦年、天文学、占星術の読み取りが可能です。
この時計は、苦労して1,000個以上の部品に分解され、修復後、再度組み立てられました。このプロジェクトは4年間にわたり、ローマ教皇庁から出版された4巻本の記念誌にも記録されています。組み立て直された時計は、いわば動く奇跡となっています。 エクスリンの技巧が卓絶していたことは、フリークの誕生に寄与したことで明らかです。フリークは、他に類を見ない時計です。針も文字盤もリューズもなく、回転木馬(カルーセル)のようなデザインで時刻を表示することで、従来の時計の不必要な要素をすべて削ぎ落としています。このハイパーウォッチでエクスリンが提示してみせたのは、単純性と機能性を何よりも重視する、ピュアでラディカルな時計製造のアプローチでした。2002年、フリークはイノベーション・アワードにおいて「ウォッチ・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞し、エクスリンの非凡な才能が報われました。
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手首の上
の研究室

ユニークなコンセプト
フリークには、本質的に限界がありません。独特なデザインと並外れた技術によって、フリークは他の追随を許さない時計となっています。 初代フリークは、最先端技術とアバンギャルドなデザインがみなぎる、画期的な時計でした。
機械式時計がどうあるべきか、どう作動すべきかという認識を一変させたのです。その背後には反抗精神があり、何とも風変わり(フリーク)な時計でした。 フリークが他の時計とは異なり、時計の根幹そのものに挑戦する重要な技術的特徴となっているのは、ムーブメントの構造です。ムーブメントを解体し、時刻それ自体を表現することで、機械を讃美するまったく新しい時計製造スタイルを実現した、最初の作品となったのです。
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No Hands, No Dial, no crown
NO DIAL - 一般に機械式時計では、機構は文字盤の下に隠れています。しかし、フリークには文字盤がありません。ムーブメントが分針も兼ねており、ムーブメントの下の回転ディスクに取り付けられポインターが時針の役割を果たしています。

NO HANDS - 型破りなフリークには、分針も時針もありません。その代わりに、60分のオービタル カルーセル トゥールビヨンが分針となり、時針は回転ディスク上のポインターによって置き換えられています。
NO CROWN - 従来の慣例では、機械式時計を調整し、巻き上げるためにはリューズが必要です。初代フリークでは、リューズの代わりに、時刻あわせシステムをベゼルに内蔵し、ケースバックの機構で巻き上げることにしました。
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デ・キャリバー・ユニーク
フリーク コレクションは、そのユニークな美しさだけでなく、この特別なタイムピースのために特別に設計された非常に複雑なマニュファクチュールキャリバーが特徴です
この型破りなムーブメントは、従来のような文字盤や針を必要とせず、時計全体をムーブメントのプラットフォームとして使用するという、ユニークな設計を採用しています。
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シリコン - 技術の飛躍的進歩
フリークの心臓部をよく見ると、テン輪、ヒゲゼンマイ、脱進機はシリコン製であることがわかります。この最先端素材は、硬いブルーグレーの結晶性固体で、複数の理由から時計製造に革命をもたらしました。
「深掘り反応性イオンエッチング」(DRIE)と呼ばれる光電エッチングを用いることで、地球上で最も精密な微小機械部品をつくることができます。また、シリコン製部品は潤滑油を必要とせずにスムーズに作動します。
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歴史に名を刻んだFREAK

Freak

2001

フリークの誕生
2001年の初代フリークは、思いもよらない「偶像破壊」モデルとなりました。慣習と保守主義が支配する時計業界において、野獣のような存在となったのです。この文字盤も針もリューズもない時計につける名前は1つしかないと、ユリス・ナルダンのCEO、ロルフ・シュナイダーは考えました。英語で「風変わり」を意味する言葉「フリーク」です。

フリークは、時計製造の見方を一変しました。ムーブメントを解体し、時刻それ自体を表現することで、機械を讃美するまったく新しい時計製造スタイルを実現した、最初の作品となったのです。また、天才時計師ルートヴィヒ・エクスリンにより、フリークはシリコン部品を採用したナチュラル脱進機を初めて組み込んだ腕時計となり、シリコン時代の時計製造の到来を告げるものとなりました。シリコンにはいくつかの特性があり、スティールよりも硬く、弾性に富み、耐衝撃性と耐磁性にも優れていることから、品質と耐久性が向上します。

Freak X

2019

日常のあらゆる場面で
フリークXは、フリークの本質である、回転式オシレーターとシリコン製脱進機を受け継ぎながら、これを伝統的な自動巻きムーブメントに近い形で実現することで、リューズによる巻き上げと時刻あわせが可能になっています。

文字盤と針がないフリークXは、汎用性と日常使いという点で際立っています。フリークのコンセプトの特徴となっている、時を示すフライング・カルーセルをそのまま採用しながら、軽量、快適で、着用しやすく、刺激的な素材を組み合わせた時計となっています。また、20年に及ぶシリコンに関する専門技術に基づき、フリークXには非常にワイドな超軽量シリコン製のテン輪とニッケル製フライウェイトが組み込まれています。

Freak S

2022

手首に装着するロケット
2022年、統合型マニュファクチュール、ユリス・ナルダンの専門技術を結集し、最高のものをすべて組み合わせたフリークSが誕生しました。これまでも一貫してフリークは知的好奇心を刺激し、見た目も魅力的でしたが、フリークSはこのフリーク コレクションを新たな高みへと引き上げました。

ブランド初のダブルオシレーターを導入し、ほんのわずかな手首の動きもエネルギーに変換する特許取得済みグラインダー®システムにより、差動式の自動巻き上げが可能になっています。脱進機のシリコン製部品は、ダイヤモンドの層でコーティングされ(DIAMonSIL)、性能と耐摩耗性が最適化されています。文字盤も針もリューズもなく、ムーブメント自体で時を知らせます。フリークSもまた、時計の純粋性と正統性を示す作品です。

Freak One

2023

過去と未来をつなぐフリーク
フリーク・ワンはフリークの真髄を受け継ぎ、初代フリーク2001に直接つらなるモデルとして、リューズがなく、針がなく、文字盤もないという、3つの特徴を備えています。時計に君臨するのはムーブメントで、これが時を知らせます。

新しいフリーク・ワンで最もスリリングな要素となるのは、1個のシリコンからつくられ、空気力学と慣性を最適化した、非常に複雑な特大のテン輪と、DIAMonSIL(特許取得済みダイヤモンド・コーティング・シリコン)を用いたレバー脱進機です。これはシリコン技術に関するユリス・ナルダンの比類ない専門技術の成果であり、時計業界で唯一の最先端オシレーターとなっています。また、フリーク・ワンは、製造廃棄物からのゴムを30%リサイクルしたBIWI社製のラバーストラップを一体化した、初のフリークでもあります。フリーク・ワンは、ユリス・ナルダンを代表する時計であり、このブランドのいわば扇のかなめとして、その新しい独立性を特徴づけるものとなります。
No hands. no dial. No crown. no boundaries. No hands. no dial. No crown. no boundaries. No hands. no dial. No crown. no boundaries. No hands.

FREAK NATION

先駆者たち、リスクを恐れない人々、自由な発想の人々の集団による、 国境と文化の超越。慣習にとらわれない視点に向けた動き、 究極の自由、純粋なインスピレーション。
美しさ、技巧、技術、コンセプトなど、現代の時計製造におけるあらゆる探究に取り組み、それらをかつてない形で統合したフリークは、時計の反逆の時代に独力で身を乗り出し、時計製造の流れを決定的に変えました。たしかに少し「フリーク」(風変わり)かもしれませんが、しかし道を開拓し、今なお道を開きつつある、輝かしい異端児なのです。こうして、世界中の先駆者たち、リスクを恐れない人々、自由な発想の人々、大胆な心と精神をもつ人々、そして「フリーク」(風変わり)の旗を掲げることを恐れずに過去の限界を打破する人々に選ばれる時計となっています。
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